ナレッジキャピタルが見えてくるツアー

「どこにあるの?」「広すぎて、何から見たらいいのかわからない」そんな声も聞こえてくるナレッジキャピタル。今年4月、グランフロント大阪の中核となる“知的創造拠点”として北館にオープンしました。
先端技術の展示ブースが集まる「アクティブラボ」、企業や大学のショールーム、イベントスペース。これらが商業施設と混在しながら広がっており、7,8階には私たちTCDのサテライトオフィスも入居している「コラボオフィス」もあって、全体像を一度につかむのはなかなか難しいようです。

そんな中、少し前になりますが「アクティブラボ」を覗いてみた時に、「ナレッジキャピタルツアー」の告知を発見しました。

ナレッジキャピタルには「コミュニケーター」と呼ばれる、館内のガイドをはじめ参画者同士や参画者と来場者の橋渡しなどを行うスタッフが9名います。彼らが土日限定で、ナレッジキャピタル内を約1時間かけて案内してくれるツアーです。全体のアウトラインがつかめる「ビギナーツアー」、最先端の科学技術に触れる「サイエンスツアー」など、5種類のテーマが用意されていました※。

※取材当時。現在は「The Lab.ツアー」(毎日開催)、および「ナレッジキャピタル探検隊ツアー」(土日祝開催)が行われています。
http://kc-i.jp/concept/kc-tour/
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私は「感覚フル活用ツアー」と名付けられた、感覚を研ぎすましながら回るというツアーに参加してみました。

まず「アクティブラボ」で、自分の手のような感覚で動かせるロボットアームなど、五感を使う展示を4つほど体験。4月のオープン直後に一通り見学してはいたのですが、ポイントがつかめる解説のあるなしで納得度がまったく違いました。「NICTの飛び出す映像は、大きすぎてアクティブラボに入りきらなかった」といった裏話も聞くことができて、お得な気分です。

「ダイキンソリューションプラザ フーハ大阪」など3つのショールームを回ったあとは、普段なかなか見ることのできないナレッジシアターを見学。それぞれの担当者の方とお話するチャンスもあり、ナレッジキャピタルの全体像が見えてくると同時に、ぐんと身近に感じられるようになりました。

最後にはディスカッションの時間が設けられており、ツアー参加者のみなさんが感想や質問を積極的かつ楽しそうに述べられていました。 カラフルな紙に書かれたコメントが壁に並ぶ様子は、「みんなの声がつながり、新しい何かを生み出す」ナレッジキャピタルを象徴しているかのようです。
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コミュニケーターのみなさんは、その名の通り、話し上手で親しみやすい方ばかり。今回のツアーを担当してくださった印南さんの「ナレッジキャピタルは、まだはじまったばかり。これからみんなで一緒につくっていくものなんです」というお話が印象的でした。
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展示を見学するだけ、イベントに参加するだけではなく、何かわからないところがあれば、コミュニケーターや各施設の担当者に聞いてみる。そうした小さなコミュニケーションの積み重ねが、やがてこの施設本来の目的である産業創出、文化発信、国際交流、人材育成などにつながっていく。そんな可能性を感じさせるツアー体験でした。

このツアーがバージョンアップして新しくなった「ナレッジキャピタルツアー」にも期待したいと思います。
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[筆者プロフィール]由良綾子 株式会社TCD コピーディレクター
印刷媒体、WEBのコピーライティング、ネーミングなどを担当。趣味は国内外を問わず、旅行と街歩き、食べ歩き。