Design Column:線

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TCDのデザイナーとして日々デザインする中での、こだわりについてお話しさせていただきます。
TCDでは多様なデザインを手がけており、そのひとつにロゴデザインがあります。デザインの主な構成要素は、形(点、線、面)、文字、色、素材など。その中でも今回は、ロゴデザインで特に大切な構成要素となる「線」について、TCDの作品とともに触れていきたいと思います。

人が何かを描くときは、まず線を使います。一本の線を引いたとすると、それはただの線ですが、さらに線を足していくと形となって記号化され、絵や文字となっていきます。
デザインにおいても線から始めます。どんなデザインも元を辿れば「線」もしくは「点」からできています。線は重要な材料であり、線を使って様々な表現が可能です。
TCDの作品でその一例を紹介します。

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1.線はスピード感や動きの表現にも向いている。
2.線を連続的に表現することで残像効果となり、アニメーション的な動きを表現できる。

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3.線を平行に引くことで、面としての広がりが生まれる。
4.線を入れる密度によって、集約や広がりを表現できる。

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5.鳥からハートへ。線のつながりによって複数のモチーフを一体として表現できる。
6.規則的な繰り返しによって、幾何学的な印象になる。

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7.筆タッチの線。日本は伝統的に筆文化であったため、日本的な表現に適している。
8.フリーハンドの線。部分的には強くはないが、全体として生命感、動きがある印象になる。

一般的にロゴデザインは長期間、グローバルに使用されます。さらに、様々な媒体や用途、サイズで使用されるので、視認性が高く、飽きのこないシンプルなデザインが求められます。

線はシンプルです。シンプルなデザインこそ究極のデザインとも言われます。
線だけで満足にできたデザインは、最もシンプルなデザインと言っていいと思います。


[筆者プロフィール]
松田徹 株式会社TCD デザインディレクター
グラフィックを中心としたブランディング及びCI、VIデザイン、
パッケージデザイン開発に従事。