子育て×デザイン 〜働き方改革について(前編)〜

「子育て×デザイン」では、TCDで働いているママスタッフ達で立ち上げた「ママデザイナープロジェクト」のメンバーによるコラムをお届けします。

世間では「働き方改革」に対する注目が集まっています。前回Think Brandingでも〜「働き方改革」は究極のインナーブランディング〜を取り上げました。これはデザイン業界で子育てをしながら働く私たちにとっても大変興味深いテーマです。「子育て×デザイン」の第2回では、より良い働き方とは何なのかについて話し合いました。前編後編に分けてご紹介します。

1: 「働き方改革」についてどう思いますか?

F:長時間労働の是正というのが大きなテーマになっていますよね。TCDでも一昨年から20時退社を全社員に推進して、効率良く仕事をしていこうという意識が高まっています。

H:時短勤務の制度を利用している人もいれば、もっと遅くまで働きたいという人もいると思います。これからの社会は育児や介護など、様々な事情を抱えた人が混在し、生活スタイルも多種多様になってきます。そんな中で、それぞれが自分に合う働き方を選択することができればいいなと思います。自分で選ぶことができれば、より自発的に仕事に取り組むことができるでしょうし、生産性やモチベーションも向上するのではないでしょうか。

A:もっと遅くまで働きたいという人は、「もっと良いモノを作りたい」「もっと仕事で成長したい」という気持ちが強いのだと思います。それはそれでとても大切なことですが、私たちのようなクリエイティブの仕事は、遅くまで働けば働くほど良いモノができるとは限りません。私も時短勤務をする以前は、深夜まで残業をしたこともありましたが、そんな時間帯のデザイナーの目の色といったら・・・とても良いアイデアなんか生まれる目ではありません(笑)。やはり時間あたりの生産性を上げて、仕事のやりがいを感じられるような働き方が理想的なのだと思います。もっと働きたいという人も長時間残業しない働き方にシフトするには、遅くまで頑張ったことではなく、できるようになったこと(=成長した部分)で評価される仕組みがあれば、やりがいを実感できるのではないでしょうか。

I:労働時間ではなく、生産性を評価するという考え方は、会社にも個人にもメリットがあるように思います。集中力と効率化により生産性を上げ、しっかりと休息を取る。又、残った時間で自分力を上げる事によって良い仕事が出来る。とても良いサイクルだと思います。

H:最近「ワークライフシナジー」という言葉を耳にしました。ワークとライフを切り分けてバランスをとるのではなく、ワークとライフが相乗効果を生み合うという考え方です。まさにこのサイクルのことですね。

2:デザイン会社の残業について

H:業種的に残業なしにはいかない所もあると思います。只、残業ありきの状況は、体調不良やモチベーションの低下といったマイナス要因になりかねません。

I:デザインという仕事は早く仕上がる事だけが良いことではないですよね。人によって時間のかけ方は違います。ただ、デザインという仕事だからこそ「人」の力、「個性」が重要な分野だと思うので、自分の時間をきちんと作り、世の中を知って、いろいろなアンテナを張る余裕を持つことは、とても大切なのではと思います。

F:デザイン会社の現状として、厳しい納期のために残業が避けられない部分も多いと思います。納期を守る事が次の仕事に繋がる条件とすれば、受ける側の努力だけでなく、相手の会社への理解と働きかけを継続していくのも重要な事だと思います。

次回は、時短社員になってみての意識の変化と生産性をあげるために工夫していることをテーマにお届けします。

(座談会参加メンバー:青木 睦、福島 淳子、濱中 徳子、所 美由紀、池浦 由美)


[筆者プロフィール]
福島 淳子 TCD 管理部
営業事務を始め人事・秘書・総務と事務職に20年以上従事。1児の母。
人と人との出会いを大切にしています。