トレンドキャッチ

2019.12.26

ブランディング会社のスタッフが選ぶ2019年ブランディングトピックス10

田中 恵子 クリエイティブ・ディレクター

あっという間に2010年代最後の年も終わりを迎えようとしています。この1年、皆さんにとってどんな年だったでしょうか?
今年も、2019年を振り返って注目を集めたブランディングをTCDスタッフにアンケートしました。 50名のスタッフがチョイスした60のブランディングトピックスから、得票の多かったものを中心に10のブランディングトピックスをご紹介します。

ブランドロゴのシンプル化&デジタル対応といった傾向は続いており、取り上げた以外にもYahooやIKEAなどがよりシンプルなロゴへとリニューアルしています。ロゴのレギュレーションをより柔軟に、オリジナル制定書体でもブランドの世界観を表していくといった流れも強まってきました。
また、リブランディングの際には、そのブランドの理念やコンセプトを伝えるためのツールやムービー、サイトを作るところも増えています。SNSのおかげでブランドリニューアルやブランディングプロジェクトの反応がすぐ返ってくる昨今、なぜ我々がリブランディングを行うのかをファンにしっかりと伝えていくこともブランディングとして重要な活動だと思います。

ワーナー・ブラザーズのリブランディング

創業以来使われ続けていたシンボルマークを、盾のモチーフはそのままにフラットでシンプルなデザインに。制定書体は「B」などのボール部分がロゴと連動し、ワーナーらしい遊び心を伝えています。



参考サイト)
Warner Bros. — Story
https://www.pentagram.com/work/warner-bros/story

フォルクスワーゲンのリブランディング

2017年にMINI、アウディがフラットデザインに移行しましたが、フォルクスワーゲンもついに3Dのメタリックなロゴをリニューアル。また、キーエレメントとして‘Moving Frame’を設定。これによりロゴの位置に柔軟性をもたせ、デジタル時代に対応したブランド表現を試みています。



参考サイト)
Volkswagen unveils new brand design and logo
https://www.volkswagen-newsroom.com/en/press-releases/volkswagen-unveils-new-brand-design-and-logo-5337

Slackロゴデザインリニューアル

ビジネス向けチャットサービスのSlackがロゴデザインをリニューアル。カラフルだったロゴが使いづらく、統一感が出しづらいということで、カラフルな印象はそのままにブラッシュアップ。ブランドガイドラインも公開され、Slackがどんな世界観で何を目指しているのかがわかりやすくまとめられています。



参考サイト)
Say hello, new logo.
https://slackhq.com/say-hello-new-logo

Facebookのコーポレートブランディング

これまでサービスブランドのイメージがそのまま企業イメージとも言えたFacebookが、企業ロゴを発表しました。サービスロゴとは異なる大文字で、ベーシックでありながらどこか明るい印象のロゴデザインに。カラーは多様なサービスを包括する企業としてさまざまな色に変化します。



参考サイト)
Designing the Facebook Company Brand
https://facebook.design/companybrand

2024年パリオリンピックロゴ決定

東京オリンピックを来年に控え、次の夏季オリンピックであるパリ大会のロゴが決定しました。シンプルな聖火のモチーフ、と思いきやよく見たら。併せて発表されたアールデコ調のフォントも印象的です。



参考サイト)
Paris 2024, the Games going for gold for the planet
https://www.paris2024.org/en/

ダイソーのロゴリニューアル

日本国内では、消費財のブランディングが目を引きました。100円ショップのダイソーは「人々の生活をアップデートしていく」「人々の生活をより豊かにしていく」をコンセプトにロゴデザインを大幅にリニューアル。ブランドカラーもビビッドなピンクに変更されました。



参考サイト)
Paris 2024, the Games going for gold for the planet
https://www.daiso-sangyo.co.jp/info/news/1092/

「SHIRO(シロ)」のリブランディング

自然派コスメブランドとして人気の「SHIRO(シロ)」が10周年を機にブランドリニューアル。小文字の「shiro」から大文字「SHIRO」に変更し、ブランドイメージもシンプルでナチュラルな世界観からグローバルを見据えた高級感のある印象に大きく刷新されました。



参考サイト)
SHIROオフィシャルサイト
https://shiro-shiro.jp/

アタックZEROデビュー

花王から発売されている洗濯用洗剤のアタックに新ライン「ZERO」が登場。これまでのロゴやパッケージデザインとは異なる世界観で展開され、目を引きました。



参考サイト)
花王株式会社 | アタック | アタックZERO
https://www.kao.co.jp/attack/products/zero/

相鉄あしたをつくるプロジェクト

創立100周年や都心への相互直通運転などを機にブランドイメージと認知度向上を図った相鉄グループのプロジェクト。2016年から制服デザインや車両デザインを順次変更していましたが、いよいよ直通運転開始となった今年は記念ムービーなども公開されました。



参考サイト)
相鉄デザインブランドアッププロジェクト|相鉄グループ
https://www.sotetsu.co.jp/design-pj/

渋谷再開発プロジェクト

「エンタテイメントシティSHIBUYA」の実現を掲げた渋谷駅周辺の再開発。今の渋谷は行くたびに景色が変わっているような気がします。今年は「ソラスタ」「フクラス」「スクランブルスクエア」と3つのビルが一気にオープンしました。スクランブルスクエアは街の流れを可視化した有機的なデザインを大胆に取り入れて、これまでの高層ビルとは違った印象に。2020年1月3日からは銀座線渋谷駅も移動し、また違った表情を見ることができそうです。



参考サイト)
渋谷駅周辺の開発|渋谷再開発情報サイト|東急電鉄
https://www.tokyu.co.jp/shibuya-redevelopment/shibuya/index.html

[筆者プロフィール]

田中 恵子
クリエイティブ・ディレクター

コンセプト開発からその製品デザイン、コミュニケーションまでさまざまなブランディングにトータルに携わる。グラフィックからプロダクト、デジタルデザインまで、領域にこだわらず暮らしをよりよくできるモノゴトをめざす。

最新の記事

人気の記事

Think Branding Contents