2012.05.21

BrandingTopics5 #18:OneShow 2012 受賞はソーシャル連動キャンペーンなど

田中 恵子 株式会社TCD クリエイティブディレクター

しばらくお休みをいただいていましたが、今週からまた「Branding Topics 5」では国内外のブランディングやデザインに関する注目トピックス、ニュースをピックアップしてご紹介して参ります。
ブランディング
OneShow 2012 受賞はソーシャル連動キャンペーンなど
世界三大広告賞のひとつ、OneShowの各受賞作品が発表されました。全26カ国の応募の中から最高賞(Best of Show)に輝いたのは、アメリカのアパレルメーカーと「ミッソーニ」がコラボした「Little Marin」キャンペーン。また、OneShow Designではオーストリアのソーラーカンパニーの年次報告書が注目を集めました。太陽光に反応するインクで印刷され、光の下で開くことで初めて内容が読めるという斬新なものです。
ニュース
日本の農村をリブランディングする「日本で最も美しい村」新聞創刊
日本の、小さくても輝くオンリーワンを持つ農山村の連合「日本で最も美しい村」から季刊新聞が発行されることになりました。失ったら二度と取り戻せない日本の農山村の景観・文化を守る活動をデザインやアートの視点から掘り下げていきます。フランスなどでも同様の取り組みが行われており、日本でもこの美しい景観が残るよう、根付いて欲しいですね。
ニュース
「渋谷ヒカリエ」からはじまる「渋谷」の再構築
こちらは街の話題。渋谷といえば109に代表される「若者の街」というイメージがすっかり定着していますが、逆に30〜40代の女性には買い物をする場所が少なく、足を遠のかせる要因になっていました。「渋谷ヒカリエ」ではこうした大人の女性を取り込むべく、大人に向けた商業・文化施設を充実させ、コンテンツ面でもブロードウェーのミュージカルなど大人向けとしての打ち出しを強化しています。その成果か、開業以来売上予算比が160%と好調な滑り出しを見せています。
ニュース
来週オープンの「東京スカイツリー」商標ビジネスへの取り組み
今年最大のオープン関連話題となりそうな「東京スカイツリー」。その名称やロゴマークはもちろん、ツリーのシルエットなども商標登録済がなされています。飲食料メーカーや金融機関など計14社と「オフィシャルパートナー契約」を結んでおり、販売促進目的で商標を使うことを認められるそうです。ツリーを活用した商品も多々予定されており、販売価格のライセンス料は5%。中国での商標獲得も検討したそうですが、やはり先に押さえられており、漢字表記を「東京晴空塔」と変更して申請中だそうです。
レポート
『ソーシャルメディア白書2012』から日本のソーシャルメディアの存在感を読み解く
witerの認知はついに95%を超え、mixiやFacebookも80%以上と幅広く認知されるようになったソーシャルメディア。1万人の消費者データから、実態を読み解いています。10代はTwitter、20代男女と30代女性はmixi、30代~50代男性は2ちゃんねる、50代男女と60代男女はBlogの利用が高く、Youtubeは全世代で高い利用率となっています。

[筆者プロフィール]

田中 恵子

株式会社TCD クリエイティブディレクター

コンセプトからそのデザイン、コミュニケーションまでさまざまなブランド開発プロジェクトに携わる。デザイン領域にこだわらず暮らしをよりよくできるモノゴトをめざす。

こちらの記事もよく読まれています

Contact Form

まずは、お気軽に
ご相談・お問い合わせください。