ブランディング考

2020.05.11

リブランディングを考えるタイミング

大谷 今日子 プランナー

1.リブランディングとは?

よく耳にする「リブランディング」という言葉。英語を直訳すると「再び(Re)」「ブランドを築く(Branding)」ということとなります。「ブランドを再構築」と聞くと商品改善をしなければならないのか、と思われるかも知れませんが、決してそんなことはありません。もちろん、目的によっては商品機能の見直しを行うこともあるでしょう。しかし、今日も店頭に並ぶ御社の商品、資材や技術は、その軸となる機能的特徴を生かし、見せ方を変え、これから歩む道筋を決めてあげると、新たなステージで輝く機会を得ることができます。そのために、改めて商品の特徴や提供価値を見直し、新たな立ち位置と適切なターゲットを定めること。そしてそのターゲットに共感してもらえるような情緒的価値を作り出す。この一連の再構築作業がリブランディングです。

2.リブランディング検討のタイミング

ではどのような時にリブランディングを検討すればよいのでしょうか。
市場を取り巻く外部環境やトレンドはすさまじいスピードで変化しています。自社商品の売上が以前より下がり、復活の兆しが見られないという場合は、施策の一つにリブランディングを検討してみるのはいかがでしょうか。
検討のタイミングは下記のようなときが考えられます。

  1. 時代の変化とともにブランド表現(ネーミング、ロゴ、カラーなど)が古くなったと感じる。
  2. 想定するターゲットを取り込めていないので、ターゲットの属性を変えてみようと考えている。
  3. 顧客に商品やサービスの提供価値を十分に伝えられていない。
  4. 価格競争から抜け出すために差別化を図りたい。
  5. 新市場に参入したい。例えばBtoB企業のB to C参入など。

3.リブランディング事例のご紹介

それでは、いくつかリブランディングの事例をご紹介します。

【例1:Bank of America】
アメリカ合衆国ノースカロライナ州に本社を置くバンク・オブ・アメリカは、2018年に時代の変化とともに古い印象となったロゴイメージを刷新。旧ロゴでも使用されていた旗のシンボルを大胆にあしらい、最新テクノロジを使いながら顧客に寄り添いソリューションに導くモダンなイメージを表現しています。

【例2:HUFFPOST】
アメリカ合衆国のリベラル系オンラインメディア「ハフポスト」は、2005年の立ち上げから12年の歴史を経て多くの国々で利用されるようになりました。2017年に『初のインターネット新聞』から『人々の日常のプラットホーム』へサービスのポジションを再設定。ロゴデザインも新聞を彷彿させる表現を刷新。ネットメディアの新時代にふさわしく、自社メディアで扱う動画のタイトルの動きを想定した、ダイナミックなものになっています。

【例3:湖池屋】
誰もが知る日本のポテトチップスメーカー。コモディティ化、価格競争の対策としてリブランディングを実施。企業ポジションは「ポテトチップスの老舗」を目標とすることで差別化を図りました。アウターだけでなく、インナーブランディングにも力をいれ、社内での共通認識を育むことで、より強いブランドを構築しています。

※画像引用元 湖池屋プレスリリース 2016.11.30『新生 湖池屋 第一弾商品「KOIKEYA PRIDE POTATO』日本産じゃがいもを100%使用老舗・湖池屋がプライドをかけて開発した素材も製法も一切の妥協のない、日本のポテトチップス」
参照サイト:宣伝会議AdverTimes「湖池屋のリブランディングと成果 “一品が会社を変える”を体感」

いかがでしたでしょうか。例えば商品の新たな可能性を見出したいが、何からはじめるか迷っている、という方は是非われわれにご相談ください。商品のどのような特徴を引き出し、どのように新天地をみつけてあげるのか、いっしょに考えてみませんか。

[筆者プロフィール]

大谷 今日子
プランナー

テンプル大学映画科卒業。テレビ技術会社、ホテル広報部を経てTCDに入社。ブランディングという仕事に出会えたことに感謝しながら毎日奮闘中です。


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