[デザイン開発]　商品企画／パッケージデザイン／プロダクトデザイン

スープジャーの売上向上を目的として開始しました。先方からは“従来イメージを刷新して、トレンドに合わせたデザインで売上を高めたい。”というご要望をいただき、従来のデザインの課題点を見直し、本体カラーおよびパッケージデザイン、商品のUSPを訴求するPOPシールのブラッシュアップを実施することとなりました。本体カラーの選定においては、トレンド分析とターゲット層へのアンケート調査を基に決定し、パッケージデザインでは、これまでのシンプルで機能的なアプローチから、情緒感を重視したものへと方向転換しました。

課題解決の鍵は、トレンドと消費者心理を的確に捉えることでした。まず本体カラーの検討を始め、最新トレンドの色味の調査・分析・予測を行い、若年層からミドル層に好まれるカラーバリエーションを選定しました。また、社内アンケートを複数回実施し、ターゲット層の視点を反映したカラーリングに仕上げました。一方、パッケージデザインでは、今までの機能的なアプローチではなく、パッケージを見て”美味しそう”だと感じてもらえるような情緒性を重視したアプローチを採用しました。カラーごとに商品に合った”美味しそう”なビジュアルを活用し、スープジャーがもたらす楽しさや美味しさを視覚的に表現しています。さらに、パッケージ側面にスープジャーならではの料理アイデアを記載することで、商品の具体的な活用シーンを提案し、購買意欲を喚起する工夫も加えました。

今回のデザインで特に重視したのは、トレンドを取り入れながらも情緒性と実用性を融合させることでした。本体カラーは、ターゲット層に響く色味を厳選し、トレンド性と長く愛用される普遍性を両立させました。パッケージデザインでは、ポジティブで楽しいランチタイムを想起させるビジュアルとフォントを採用し、情緒的な訴求力を高めています。またパッケージの側面に料理アイデアを記載することで、購入後の具体的な利用価値を消費者に伝え、商品の付加価値を強調しました。これらの工夫を通じて、スープジャーの新たな魅力を創出しました。