[デザイン開発]　パッケージデザイン

「とよす洛味堂」は特に関西で高い認知度を誇る米菓ブランドです。近年、ギフトにおける消費者の需要が、お中元・お歳暮などのフォーマルギフトからカジュアルギフト・デイリーニーズへシフトしてきていることなどから、一度ブランド全体を見直してリニューアルしたいというお話をいただきました。なかでも「ハイサラダ・デリ」は、より若い人たちに向けて手軽に買いやすい商品にするために、パッケージのリニューアルを行いました。

発売当初の「ハイサラダ・デリ」は“デリ=こだわりの惣菜“というテーマで味を展開しており、パッケージもデリカテッセン（惣菜店）の店頭メニューの黒板をイメージしたものでした。今回のリニューアルでは味のラインナップを変更。惣菜をイメージした味から、もっと広くお米に合う味がチョイスされました。そこで、長い間慣れ親しまれたブランド名はそのままに、“デリ＝デリシャス“という意味合いに変更。新たなコンセプトでデザインを考えていきました。

以前の「高級感」「珍しい味」というイメージから、今回は「幅広い層が楽しめる」「お米に合う味」に変えていくため、パッケージデザインでは素材を主役にしたイラストを展開しました。アナログな質感を残すことで、可愛いだけではなく素材の旨みも伝わるようなイメージを作り上げていきました。また、味の種類ごとにアイテムカラーを作り、棚でのバラエティー感と賑やかさを演出。あられの軽い食感をイメージした明るく楽しい雰囲気で、親しい方への手土産・家族や友人とのおやつタイムに選んでいただけるようなデザインを目指しました。