グラフィックデザインのポテンシャル

雑誌やカタログなどの紙媒体やWebサイトにとどまらず、モーショングラフィックス、プロジェクションマッピング、デジタルサイネージ、VRなどテクノロジーの進化により、グラフィックデザインの可能性は広がり続けています。
大まかに言えば、モーショングラフィックスはポスターの持つ一瞬で伝える表現と冊子やWebサイトの持つ、反芻して伝える表現の間に位置する「理解を促進させるデザイン」。プロジェクションマッピングやデジタルサイネージは「体験するデザイン」と言えるでしょう。

企業のプロモーションムービーやモーションロゴなど動画によるダイナミックなグラフィック表現は様々な進化をしており、紙媒体だけでは伝わりにくい情緒的イメージの醸成や説明の補完などに用いられ、企業イメージの向上につながっています。
例えば、出光興産のムービーは企業の歴史やビジネスの流れがインフォグラフィックスによってとても分かりやすく作られており、JACCSのCMは先進性を感じる表現で、企業の未来、社会の未来を期待させます。NIKEのCMはモーショングラフィックならではの躍動感のある表現になっています。
テーマパークや展覧会などで行われるプロジェクションマッピングによるグラフィック表現は、これまでは観て楽しんできたことを更にその世界観に引き込む役割を担っています。


出光興産 Infographic Movie https://www.youtube.com/watch?v=cU7CQzyujpY
JACCS『Seed the Future.』 篇 https://www.youtube.com/watch?v=FHncbcS6AFk
NIKE WBF https://www.youtube.com/watch?v=DLCB21Oyfek
ルーブル美術館 アブダビイベント https://youtu.be/GcUlOQOLYvA
Gallery Invasion https://vimeo.com/189192769

TCDでも動きを伴うデザインのご相談をいただくことが少しずつ増えてきました。

パナソニック株式会社 エイジフリー
TCD事例紹介
日東電工株式会社
TCD事例紹介
三井物産株式会社 ショピモ
TCD事例紹介

表現媒体によって必要な機材や仕組みは様々ですがアウトプットをされたビジュアルはグラフィックデザインと言えるでしょう。従来は主に平面上の2次元のデザインを広くグラフィックデザインと呼んできましたが、近年はその枠を大きく広げています。
以前はグラフィックデザイナー1人で完結していたデザイン表現は、テクノロジーの発展による媒体の進化で、デザイナーだけではなくプログラマーや映像の専門家などと組むことも増え、専門家同士の協業と相乗効果により完成することも少なくありません。ひとつのプロジェクトに関わる人間が増える分、意見交換なども増え、人々のコミュニケーションにおいてこれまで以上にグラフィックデザインは様々な問題を解決する可能性を秘めていると考えます。


[筆者プロフィール]
小川智之  デザインディレクター
株式会社TCD グラフィックデザインセクション
京都精華大学 芸術学部 デザイン学科 ビジュアルコミュニケーションデザイン専攻 卒。
エディトリアルを中心にAD、パッケージ、WEBと幅広く業務を遂行。比類なき“オモシロイ”を目指し日々精進。