2021.10.27
「PLANTAXIS®」 企業に変革をもたらす新サービスブランディング。味の素エンジニアリング株式会社
「モノからコトへ」エンジニアリング会社の新たな挑戦をサポート
激変する社会環境において、製造業ではインダストリー4.0、スマートファクトリーなど、かねてからDXの必要性が叫ばれ、コロナ禍によってさらに重要性が増しています。
50年にわたり工場建設や設備管理を担ってきた味の素エンジニアリング株式会社は、提供価値をモノからコトへ、ソリューション提供型企業への変革へ舵を切りました。その象徴となる第一弾サービスが、3D点群技術を活用したSaaS型設備管理DXサービスの自社開発です。
2020年4月、現場を知るエンジニアリング会社だからこそ痒い所に手が届く、設備管理システムとサポートサービスを兼ね備えた複合サービスPLANTAXIS®が誕生しました。
TCDは開発チームの一員として、ブランドコンセプト、ネーミング、ロゴデザイン、UI開発、プロモーションといったサービスブランド開発をトータルに担当しています。
アジャイル開発で提供価値が変容する新サービスネーミングの決定ポイント
TCDがプロジェクトに参加した時には、既に100案以上もの社内アイデアを持ちつつも、どう決めたら良いのかわからない、という状態でご相談をいただきました。まずはヒアリングのうえ、ブランドの提供価値を整理。そこからネーミング開発の切り口を探っていきました。
PLANTAXIS®では、リリース当初は設備管理システム+サポートサービスから始まり、段階的な機能追加によって工場運営に関わる多様な情報やステークホルダーをつなぐプラットフォームへ変化していくことを目指しています。特にアジャイル型の新サービス開発の場合、リリース当初から提供価値が変容する可能性が高いので「今できること」より、提供価値や目指す姿を抽象化した切り口で表現することがポイントです。
決定したのは、これまでバラバラだった工場内のあらゆる情報や、メーカー、サプライヤー、施工会社など様々なステークホルダーを有機的につなぐ「軸」となり、新たな価値を生むことを表す「PLANTAXIS®」というブランド名です。サービスの機能や直接的な提供価値が変容しようとも揺るがないコンセプトであり、最もユニークなポイントを表現しています。
サービスのポジショニングを体現するデザイン
ブランドマークが示すトーン&マナーで目指したのは、情報どうしをつなぐ有機的なイメージや工場設備管理業界に一石を投じる新規性と、工場運営の安心・安全を守る力強さや信頼感の両立です。
ネーミングはPLANT(工場)+AXIS(軸)の造語
ブランドマークは白抜きで配されたPのイニシャル(PLANTAXIS®サービス)を中心に情報やステークホルダーが有機的に動く様を表現しています。
有機的でクリアなイメージを持つこのトーン&マナーは、サービスの大きな特徴のひとつである「見やすく使いやすいUIデザイン」をはじめ、一貫した世界観を構築しています。
時代に合わせて社会的価値を訴求するプロモーション
2020年4月のサービスローンチのタイミングで世界はCOVID-19の猛威に見舞われ、緊急事態宣言が発令されると、PLANTAXIS®の持つ価値の一つである現場施工以外の業務を全てリモートで行うという価値が社会的に大きな意味を持つようになりました。
そこで、プロモーションの武器としてDX、3D、リモートという3本柱でメディアへのアプローチを開始。日本経済新聞をはじめ、各専門紙・誌への掲載や各種カンファレンスでの発表、各種の受賞等、話題を呼んでいます。
今後も新たな可能性を拡げつつ、工場運営のあらゆる業務をつなぐことで価値を生み出す軸となることを目指していきます。
新サービスが企業の機運を牽引
PLANTAXIS®の立ち上げ以降、味の素エンジニアリングでは他にも新サービスを開発し、展示会に出展。会社が一丸となって新たなステージへと向かいつつあります。TCDでは企業の展示会ブースをはじめとしたPRツールデザインも担当しました。
味の素エンジニアリングブース
企業の新たなチャレンジは、企業全体に相乗効果をもたらします。TCDでは、引き続き企業のステージを上げるパートナーとして、事業開発のサポートをしていきます。
PLANTAXIS®
https://www.plantaxis.net/
味の素エンジニアリング株式会社
https://www.ajieng.co.jp/