2015.02.09
creators method 1:創造に必要な3つのチカラ
当社のブログにご注目頂いただき有り難うございます。
今回より山田崇雄の「creators method」を掲載いたします。これは毎月初に社員へのミーティングで話されるもので、山田から後輩達へ伝えたい「熱い思い」がベースとなっています。
初回は「創造に必要な3つのチカラ = 見るチカラ、考えるチカラ、楽しむチカラ」です。
申し遅れましたが、山田崇雄は株式会社TCDの会長として経営に携わる一方、今も社員と共にクリエイティブの第一線で活動を続けているデザイナーです。
いぶし銀を思わせるスタンスは、半世紀を超えるキャリアに裏付けされており、私達が物事を判断する上での明確な「バリュースタンダード」となっています。
それでは話を本題に移しましょう。
クリエイターが物事に取り組む。その結果として何かが生まれてくる。その創造という行為をよりよく行うには三つの本質的なチカラが不可欠だと説いています。
ひとつは「見るチカラ」です。
私たちの仕事は、いつも「問題解決」という荷物を背負って始まります。目の前にあるものは混然としたシーンで、その中から解決の糸口を探ります。しかし、漠然と眺めていただけではヒントは見つかりませんので、「見るチカラ」が必要になってきます。ここで言う「見るチカラ」とは「本質を見極めるチカラ、見抜くチカラ」のことです。
次に、「考えるチカラ」。
本質を見極めた上で得た情報であっても、時にまだまだ一面的であることも。こうした平面的な情報を立体的に置き換えて考察する。それが考えるチカラです。多くのケースを重ねて物事の裏側まで考え抜く。こうして自分自身にストックされてきた情報の蓄積、つまり知識や教養まで身についたものが「考えるチカラの基」となり、エネルギーになるということです。
最後は「楽しむチカラ」です。
問題解決のために情報を、どのように整理するか、組み立てるか。それは正にパズルのようなものです。そこには楽しみが秘められていますし、楽しまなければ意味はありません。ですから、山田は楽しむということを大事にしています。自分が楽しんで生み出したものは、必ず相手も楽しんで受け取ってもらえると信じています。
楽しむ気持ちを強く持ち、自ら積極的に取り組んでこそ仕事の面白さも近づいてくるということです。
さて、このように見ていくと「見るチカラ、考えるチカラ、楽しむチカラ」は「見抜くチカラ、考え抜くチカラ、楽しみ抜くチカラ」と言い換えてもよいと思います。ゆめゆめ「見たつもり、考えたつもり」という程度で楽しまないで下さい。
クリエイターにとって、見抜き考え抜く事は全て楽しむためのチカラなのですから。