2024.12.24
TCDミニコラム #3) TCDインナーブランディング パーパストーク「デザイン経営」
宮﨑 ひかる 株式会社TCD デザイナー
TCDの魅力を社員目線で発信します!
こちらはプランナーやデザイナーがライティングに挑戦するミニコラム企画。社員の個人目線から、TCDのイベントや魅力をカジュアルにお届けします。「TCDってどんな会社?」「どんな人がいるのだろう?」と思っている方は、ぜひご覧ください。
今回はTCDのインナーブランディングの一環として行われている取り組み「パーパストーク」から、「デザイン経営」がテーマの回をレポートします。
パーパストークとは、TCDの全社員が集まって役員からTCDの存在意義についてお話を聞く機会です。年に4回設けられており、各回さまざまな方向からTCDの社会的意義や志を学び、MVV実現に向けてセルフインナーブランディングを行っています。今回は、川内副社長による「デザイン経営」についてお話を聞き、ワークショップをすることで理解を深めました。
TCDは「経営に、デザインの力を。」という事業コンセプトを掲げています。それが一体どういうことなのか、TCDが歩んできた道と現在地を今一度みんなで確かめ、他社事例とともに紐解いていきました。今やブランディング会社として位置付けされるTCDですが、当初はデザインに特化した会社でした。新卒3年目の私が入社した頃には、すでにブランディング会社として存在しており、TCDがデザイン会社からブランディング会社へシフトチェンジしてきた道のりは想像がつかないほどでした。今回のお話で、モノからコト消費へ変化していく時代の流れを読み、コンサルティング視点で物事を捉えてデザインしてきたTCDの歩みを知り、ブランディング会社であるべき重要性を改めて感じることができました。
そして、そのように歩んできたTCDが大事にしている「デザイン経営」について学びました。『Design is too important to be left to designers”デザインはデザイナーだけに任せるには重要すぎる”』(『口紅から機関車まで』レイモンド・ローウィ)という言葉があるように、経営とデザインは一緒でなければならないということでした。私自身はデザイナーなので、デザインについては身近で理解しやすいですが、経営という観点は難しく、理解に苦しみました。でも、他社事例も踏まえながら、時代を追ってブランディングについてお話を聞いたことで、自分なりに腑に落ちるところまで考え込むことができました。問題を解決することが必要とされていた昭和から、問題を生み出す力が必要とされる令和。それぞれの時代の流れを知り、予測して先を行き作り出すことがクリエイティブで、デザイン経営であり、それには一貫性が必要であるため経営とデザインは共存するべきなのだと思いました。
問題を生み出す力が必要とされる今。現状に満足してしまいがちな私は、少し危機感を覚えました。しかし、今日は素晴らしいヒントをもらいました。「問題を生み出す力=現状とあるべき姿のギャップ」であるということです。問題と聞くと、どうしてもネガティブに感じてしまうため、問題を生み出さなければならないと思うと思考が固まってしまいます。一方で、あるべき姿を描き、それを実現させるためにどのようなギャップをどう埋めていくべきかを考えるということは、ポジティブに捉えられる気がしました。そして、意欲的に実行に移すことができそうだと思いました。志がなければ問題は生まれず、問題がなければ志を実現させることはできないので、まずは個人目標にフォーカスして、問題を生み出す力を身につけていきたいです。
ワークショップ
最後に行われたワークショップでは、TCDのサービスの「あるべき姿」について意見交流と発表をしました。職階別8チームに分かれ、TCDの提供価値をアップグレードするために必要だと思うことを話しあったのですが、ベテランチームも若手チームもそれぞれTCDらしいアイデアで、お互いに共感が生まれていました。
感想
これまで新人研修やコンベンション(期初・期末の決起会)で、TCDの歴史やパーパス、MVVについてお話を聞く機会は何度もありましたが、いつも断片的な記憶となってしまいがちでした。しかし、このようにインナーブランディングを目的としたパーパストークという括りで定期的にお話を聞くと、各回で得た情報がパズルのピースのように上手く繋がりやすく、効果的に学びが深まる気がしました。TCDの成長やクライアントへの提案に役立てることができるように、これからも積極的に参加していきたいと思います。
[筆者プロフィール]
宮﨑 ひかる
株式会社TCD デザイナー
スキンケア商品をメインに、芳香剤や日用雑貨など様々なパッケージデザインを担当している。かぼちゃと岩が好き。