2025.02.26
TCDミニコラム #4) TCD社員の関心シリーズ①書き写し
麻生 真奈 株式会社TCD プランナー
TCDの魅力を社員目線で発信します!
こちらはプランナーやデザイナーがライティングに挑戦するミニコラム企画。社員の個人目線から、TCDのイベントや魅力をカジュアルにお届けします。「TCDってどんな会社?」「どんな人がいるのだろう?」と思っている方は、ぜひご覧ください。
今回はTCDの社員に焦点を当て、日頃の関心事や取り組みを共有する「社員の関心」シリーズの第1回目。ミニコラム委員の麻生が担当します。本シリーズは、「TCDで働く個人の姿をより身近に感じていただくこと」をコンセプトにしていますので、気軽に読んでいただけたらと思います。
日頃は「人の心に届く言葉」を考える仕事や進行管理に邁進
TCDには、企業、プロダクト、WEB、それぞれのブランディングを軸とした3つのセクションがあり、私は企業ブランディングセクションにプランナーとして所属しています。仕事内容は、窓口対応として社内外を繋ぎ、ブランドが生まれ変わるまでクライアントに伴走するプロジェクトの進行管理、経営の根幹に関わる方々に直接お話を聞かせていただき、理念を策定するコンセプト開発、社名やサービス名を考案するネーミング開発、リーフレットやパッケージに相応しい文言を考えるコピー開発など…。
今回は、そんな幅広い日常業務とは別に、有志メンバーで行っている、ある取り組みをご紹介します。
若手からベテランまで 有志メンバーが腕をふるう「書き写し」活動
ベテランプランナーをはじめとするプランナー4名、1年目のデザイナー1名の計5名で週に2回、新聞社のコラムの「書き写し」に取り組んでいます。新聞のコラムといえば、「朝日新聞社」の『天声人語』が浮かぶ方も多くいらっしゃるかもしれませんね。
私達はお題となるコラムを読んで、それをドキュメントに書き写し、自分の感想をまとめた上でメンバー同士で共有する、という方法を実践しています。お題のコラムはメンバーが交代で選んでいるのですが、自分が選ぶ週はとにかくワクワクします。
お題探しによく活用するのは、全国の新聞社の総合サイト。どのコラムも読み応えがあるので、あれもこれもお題にしてその事柄についての考えを深めたくなるのですが、毎回ぐっと堪えて一つに絞っています。
書いて、読んで、刺激を受ける
コラムの題材は、国際情勢や政治、豆知識、話題のテレビ番組、地域行事など多岐にわたります。取り組んで3年になるからか、得意な題材も少しずつ増えてきました。自分に多少知見のある分野ほど「この考えをどう言葉にして伝えようか…」と思わず熱くなります。
感想を書くことを通して自分の考えが深まっていくことも楽しいポイントですが、他のメンバーの感想を読むのもご褒美のように思っています。
1年目からベテランまで参加している分、感じ方も書き方も様々。理路整然と書く人、ユーモアを織り交ぜて書く人、話の広げ方が上手な人など、それぞれの世界観があり、「このお題をそんな切り口でそう書くなんて!」と膝を打つことも多いです。面白い感想に刺激を受けると、自分も負けないようにと張り切るので、私は参加メンバーの書く文章の一番のファンであり、切磋琢磨するライバルでもあると感じています。
自分の見解を持ち、「明確な正解のない問い」に向き合う
この活動を通して養われる力は、世情に触れて見識を広めたり、語彙を増やしたり、自分の考えが人に伝わるように論理的に話を組み立てる力だったり、様々だと思いますが、個人的には、今の世の中で起こっていることに触れて自分なりに見解を持つ習慣がついたのが大きな収穫でした。
学校の学習では「分かりやすい答え」があることが多いですが、クライアントのコンセプトやコピーを考える仕事は、「明確な正解のない問い」に挑むことだと思っています。書き写しでは、自分はどう考えるか。そしてどの言葉を選べば、その考えがより伝わる形で表現できるのか。その問いを重ねることに夢中になっているうちにあっという間に1本書き終えてしまいます。私にとって書き写しは、思考を深め、言葉を磨く鍛錬そのもの。そしてそれは、「明確な正解のない問い」に向き合う力を養うことにもつながっているのではないかと感じています。
考え続ける力、伝える力を磨くためにも、これからも書き写しを続けていきます。
[筆者プロフィール]
麻生 真奈
株式会社TCD プランナー
新卒入社以来企業ブランディングチームに所属し、企業理念策定やライティング、プロジェクトの進行管理を担う。お笑い・カレーが好き。