2024.07.25
「一緒に未来をデザインしよう!」コンテンツ東京の出展レポート
山崎 晴司 株式会社TCD 代表取締役社長 クリエイティブディレクター
TCDは、東京ビッグサイトで行われた国内最大規模のクリエイティブ系商談会「第15回コンテンツ東京」の中の「広告クリエイティブ・マーケティングEXPO」(7月3日〜5日開催)に出展。弊社の提供サービスや実績のご紹介、そしてブランディング相談会を実施しました。
主催者のRX Japan株式会社の速報によると、今回のコンテンツ東京全体での3日間の来場者数は約46,000人とのこと。7回目の出展となるTCDのブースにも多くの方にご来場いただき、ブランディングやデザイン課題をお持ちの方々とのご商談は、合計で約300件近くとなりました。会期中に弊社ブースに足をお運びいただきました皆様、どうもありがとうございました。改めましてこの場をお借りし御礼申し上げます。
今回のコラムはその出展内容についてご紹介したいと思います。現地で配布したブランディング資料もダウンロードしていただけますので、ぜひあわせてご覧ください。
>>コンテンツ東京について
>>ブランディング資料ダウンロード
テーマは「Branding Park」一緒に未来をデザインしよう
今回のブースデザインのテーマは「Branding Park(ブランディング・パーク)」。ブランディングソリューションを提供する多くの企業のブースが並ぶ中、これまでとは大幅に趣を変えたプレイフルな空間デザインをベースに、皆さんのブランディング課題に伴走するTCDの姿勢を、「一緒に未来をデザインしよう」というメッセージと共に表現しました。
ブランディングには、ブランド活動の統一性を第一に目指した厳格なルール作りといった側面があり、結果的には非創造的な「管理型」に陥るケースがあります。これでは本来の目的であるブランドの成長はなかなか望めません。TCDが目指したいブランディングは、メンバーがブランドは「こうあるべき」と考える以上に、もっと「こうなりたい」と、より良い未来を自由に発想できるような「活性型」のソリューションです。
過去は変えられないが未来は変えられる、と言います。「Branding Park」というテーマに込めたのは、未来という無限大の可能性を一緒に楽しみ、一緒に成長できるようなパートナーでありたい、そのためには、メソッドやガイドライン以上に、メンバー同士が楽しんで取り組めるような「場作り」を大切にしたい、という想いです。
ブランドの課題別に、6つの戦略と弊社実績を紹介
それでは簡単に、具体的なプレゼンテーションについてご紹介したいと思います。
これまでの展示では、企業や商品のブランディングフローや実績の展示がメインでしたが、ブランディングといえば多岐にわたる基本フローがあり、確かにその流れに沿って行っていけばより確実性が上がるのですが、ブランドはそれぞれに置かれている状況や事情が違います。予算や期間などの制約があったり、すでにブランディングを進めているがうまくいかず、何らかの課題があると感じているものの、その課題は具体的にどこにあり、何から手をつければ良いかがわからない、といった声もよく聞きます。
そこで、現地でお配りするフライヤーに簡単なYES/NOチャートをデザインし、皆さんがお持ちの課題を「ブランディング診断」という形で、ゲーム感覚で確認できるようなツールを作り、その結果に合ったブランド戦略を、ブース展示の6箇所に分けて説明できるようにしました。以下にその6つの課題とポイントをまとめましたので解説します。
<ブランド戦略6つの課題とポイント>
課題①:市場、顧客の「ニーズ」を掴みたい!
社内でブランディングを進めるという意思統一ができているものの、コンセプトや戦略がまだ十分に練りきれていないという場合、「これでいける!」という確信を得るには、まず戦う場所を知ることが重要です。TCDは市場や顧客調査、グループインタビューなどで徹底的に分析し、ブランディングのゴールを明確にした上で、戦略の立案を支援します。
課題②:社内の「意思統一」を図りたい!
企業や事業としての「目指すべき姿」が明確でなければ、ブランディングは迷走します。まずはブランドの存在意義(=パーパス)やビジョンを明確にする必要があります。それを明文化し社内で共有することで、様々なブランド活動に一貫性が生まれます。すなわち、ブランド価値を向上させるには社内の意思統一のための施策が重要ということです。TCDはコンセプトの立案から社内浸透までインナーブランディングをトータルで支援します。
課題③:勝てる「商品戦略」を組み立てたい!
自社に明確な強みがあるものの、それを商品やサービスにどう落とし込んでいけば良いのか、また、新たな市場へどう打ち出せば良いのかといった課題の場合、新しい顧客価値を創出できるかどうかが鍵です。TCDではグループインタビューなどによるユーザーインサイト(隠れた本音)の発掘や、スピーディーなプロトタイピングとユーザーテストの実施などを通じ、顧客に魅力的な商品開発、商品デザインを支援します。
課題④:競合との「差別化」を強めたい!
あらゆる市場で商品が溢れ、同質化が進む現代において、顧客に支持されるような商品を生み出すことができていないという状況の場合、その商品の価値が顧客視点で魅力的に表現されているかどうかがポイントです。他との違いや新しい価値を感じさせるブランドストーリーやユニークなネーミング、デザインなど、多くの商品に触れる現代の顧客に対して、これまでにない新しいブランド体験を提供するクリエイティブが重要です。
課題⑤:効果的に「市場デビュー」を進めたい!
自社の独自性を活かしつつ、顧客にも魅力的な商品やサービスの開発が出来た段階で次に考えるべきなのは、ただ売るためではなく、ブランディング視点で有効な顧客接点をデジタルとリアルの両方で作ること。ブランドサイトやSNS、デジタル広告、また、展示会への出展、店舗や売り場づくりまで、TCDではブランドのデビューや認知拡大などの目的に合わせた広報戦略の立案から実装、そしてフィードバックからのチューニングまでを支援します。
課題⑥:ファンを増やしたい!
ブランディングの最大の目的は、顧客の共感を生み出しファンになってもらうこと。そのためには具体的なKPIを設定し、長期的な視点で顧客体験を常にブラッシュアップすることが重要です。ブランドはデビューしたらゴールではなく、その後も状態をチェックし、必要な手を加えて育てていかなければなりません。TCDではブランド育成プランの立案から調査、管理まで、ブランドの成長、イメージの維持・向上の長期的なサポートを行います。
以上、もっと詳しく聞きたい、課題を相談したいという方は、オンライン相談会を実施しておりますので、ぜひお気軽にご参加ください。また、ブランディングのステップを解説した冊子もダウンロードしていただけますので、よろしければご活用ください。
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[筆者プロフィール]
山崎 晴司
株式会社TCD 代表取締役社長 クリエイティブディレクター
日用品や医薬品、化粧品、食品などの様々なパッケージデザイン開発を中心に、グラフィックデザイン、プロダクトデザイン等、マーケティング思考を前提にしたクリエイティブワークに幅広く携わる。また百貨店等における新ブランドの立ち上げに際しての戦略立案や商品パッケージから店頭ツール類、店舗までトータルデザインプロデュースも行う。