2014.06.30

Branding Topics #34:ワールドカップでのブランディング

田中 恵子 株式会社TCD クリエイティブディレクター

ワールドカップ、皆さん楽しんでらっしゃいますか?
日本は残念ながら一次リーグ敗退でしたが、戦いはまだまだ終わりません。そして、国の代表選手の戦い以外にも、火花を散らしているのがスポーツウェアブランドです。今回はアディダスとナイキという、ワールドカップを代表するふたつのブランドに関するニュースをピックアップしました。

CNN.co.jp 2014.6.29付 ブラジルW杯最大の戦い――アディダス対ナイキ
http://www.cnn.co.jp/business/35049651.html

ナイキは言わずと知れた世界最大のスポーツ企業。アディダスは2番手ですが、ワールドカップの公式スポンサーとしてW杯公式球なども手がけています。ナイキもアディダスも、人気選手のスパイクを手がけ、同時に広告展開を連動させ、ブランドイメージの向上を狙っています。

アディダスは「バトルコレクション」という、グラフィックパターンがとてもインパクトの有るデザイン。このグラフィックパターンを選手の広告にプリントした広告も迫力がありました。
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adidasのサッカースパイクに強烈なデザインのブラジルW杯モデル、「バトルコレクション」が登場
http://qoly.jp/2014/05/13/adidas-football-boots-battle-pack

ナイキはトレンドのネオンカラーで、色によるインパクトを打ち出しています。このネオンカラーは芝生の上でよく映えていましたね。
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【W杯ブラジルスパイクまとめ】ナイキは革新の4型。ネイマール、大久保ら着用
http://www.fashion-headline.com/article/2014/06/12/6569.html

もうひとつおまけにプーマ。プーマはなんと左右でカラーがまったく違うデザインを採用しており、揃えるとプーマのしんぼりが浮かび上がってきます。ピンクとブルーのカラーリングが爽やかですね。
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【W杯ブラジルスパイクまとめ】プーマは左右異なるカラー。長谷部、川島ら着用
http://www.fashion-headline.com/article/2014/06/11/6557.html

また、動画を用いたプロモーションにも力が入っています。
アディダスは「やるか、やられるか」をスローガンに、往年の名選手がベッカムの家でサッカーをするという楽しい動画を。
House Match ft. Beckham, Zidane, Bale and Lucas Moura

ナイキは「RISK EVERYTHING」をテーマにロナウドやネイマールがアニメキャラになって暴れまわるショートムービーを公開しています。
The Last Game ft. Ronaldo, Neymar Jr., Rooney, Zlatan, Iniesta & more

動画再生回数の勝負では、現役選手のアニメ化でショートムービー仕立てなのが功を奏したか、アディダス1,000万回、ナイキ5,000万回とナイキに軍配が上がっています。

[筆者プロフィール]

田中 恵子

株式会社TCD クリエイティブディレクター

コンセプトからそのデザイン、コミュニケーションまでさまざまなブランド開発プロジェクトに携わる。デザイン領域にこだわらず暮らしをよりよくできるモノゴトをめざす。

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