Branding Topics 番外：2011年印象に残ったブランディング1

JAL創業時の精神に立ち返るこというコンセプトで、赤い鶴の「鶴丸」マークが復活しました。1950年代から長く使われたマークだけに、懐かしく思い出した方も多かったのではないでしょうか。もちろん、復活とはいえ、昔のマークそのままではなく、ロゴタイプをはじめ羽の切り込みやくちばしの角度まで細かく調整されています。

スターバックスが19年ぶりにロゴを刷新し、話題となりました。これまでのブランド名である「STARBUCKS COFFEE」をフレームでかこったデザインから、中のセイレーンの図柄だけを抽出したシンプルなシンボルに。このリニューアルの告知をしたスターバックスのサイトには800件を超える賛否両論のコメントが寄せられました。

インターネット業界の巨人となったGoogleが万を持してソーシャルネットワークサービスをスタート。ロゴそのものは「+」が付いただけなのですが、インタフェースやアイコンのデザインは、それまでのGoogleのデザイントーンから比べると大きく洗練されたものになりました。Gmail、カレンダーなどの人気サービスにも反映されつつあります。

JALとは違ってこちらはデビューしたての日本初本格LCC（ローコストキャリア＝格安航空会社）。「Cute＆Cool」をコンセプトとし、peachという社名の通りピーチ色を取り入れたユニフォームや機体カラーが新鮮です。

今年日本人の伊藤穰一氏が所長になったことでも注目を集めたMIT Media Lab。これまでロゴがなかったラボに初めてCIが導入されました。そのシステムは非常にユニークで、プログラムによって4万通りもの形が自動生成されるという、メディアラボという名前にふさわしいものになっています。残念ながらMedia Labのサイトにはこれに関する記事が見当たらなかったので（何故）、デザインサイトの記事をご紹介します。