2012.11.22
BrandingTopics5 #22:カネボウ化粧品が”グローバルで存在感のある会社”を目指しブランド戦略を発表
田中 恵子 株式会社TCD クリエイティブディレクター
「Branding Topics 5」では国内外のブランディングやデザインに関する
注目トピックス、ニュースをピックアップしてご紹介して参ります。
今週はカネボウ化粧品のグローバル戦略など5つをピックアップ。
注目トピックス、ニュースをピックアップしてご紹介して参ります。
今週はカネボウ化粧品のグローバル戦略など5つをピックアップ。
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カネボウ化粧品が”グローバルで存在感のある会社”を目指しブランド戦略を発表2015年に向けて、「世界をリードするユニークな化粧品会社」、「最高の顧客満足を提供する会社」、「社員満足の高い会社」という新たな事業ビジョンを打ち立て、「最重点ブランドの強化」、「国内基盤の強化」、「海外事業の飛躍的な成長」を、成長戦略のポイントに上げています。中でも「SENSAI」はブランディングを強化し、欧州だけでなくアジア市場を見据えたブランドへ発展させていくようです。
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グリコ、インドネシアで「ポッキー」ブランドを本格展開かたやグリコはインドネシア市場での「ポッキー」ブランド展開に注力するようです。これまでは本格的なブランドコミュニケーションを行ってこなかったそうですが、この秋からJKT48をアンバサダーとしてTVCMなども展開されます。JKT48って何?と初めて目にする方もいらっしゃるかもしれません。こちらインドネシア版のAKB48ということで昨年デビューしたアイドルグループ。いわゆる日本的マーケティングがインドネシアでどんな成果を上げるのか注目です。
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「商標5庁(TM5)会合」日本、米国、欧州、韓国、中国で商標の知的財産権について国際協力TM5、とはまた聞き慣れない言葉ですがこちらは商標のお話です。日本、米国、欧州、韓国、中国の5カ国・地域で商標(ブランド)の知的財産権について国際協力を推し進める「商標5庁(TM5)会合」が創設されました。なんと世界特許出願件数の約8割をこの5カ国が占めているそうで、特許、商標、意匠の知財3分野で国際連携を図っていくとのことです。
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ソーシャルマーケティングのキーワードは「ブランドエクイティ」、「マスメディア」、「SoLoMo」2012年10月末に行われた日本最大級のデジタルマーケティングカンファレンス「ad:tech東京」では、「ブランドエクイティ(資産価値)」、「マスメディア」、「SoLoMo」をキーワードに、さまざまなセッションが行われました。ソーシャルメディアを通じて、いかにブランド価値が高められるのか、活用企業の経験をもとに語られています。また、SoLoMoマーケティングなどの最新事例も取り上げられました。
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ソーシャルメディア成功企業の最大のポイントは「ガイドライン/ルール策定」先の項ではソーシャルマーケティングの成功事例が多々語られましたが、もちろん失敗と感じている企業も多い事と思われます。調査結果によれば60%の企業が失敗、成果を感じられないという結果に。その成否を分けたポイントは多く上げられていますが、最も割合が高かったのは「ガイドライン/ルール策定」でした。
ソーシャルに限らず、ブランド運営には何人もの人が携わります。その中で一貫したブランドコミュニケーションを行うには、デザインもコミュニケーションも、ある程度のガイドライン化が必要なのではないでしょうか。
[筆者プロフィール]
田中 恵子
株式会社TCD クリエイティブディレクター
コンセプトからそのデザイン、コミュニケーションまでさまざまなブランド開発プロジェクトに携わる。デザイン領域にこだわらず暮らしをよりよくできるモノゴトをめざす。