2017.10.26
芦屋・銀座通信 〜打出駅周辺スポット〜
「芦屋・銀座通信」では、TCDのオフィスがある兵庫・芦屋と東京・銀座からリレー形式でコラムをお届けします。
第6回目は、TCD芦屋本社の最寄り駅である打出駅周辺を紹介します。
本社ビルから徒歩5分の阪神打出駅は、芦屋市内の駅で唯一「芦屋」という名前が入っていない駅です。
打出駅は打出小槌町に所在します。縁起のいいこの地名は「打出の小槌伝説」に由来します。芦屋の沖に住む竜神が、願い事が叶う小槌を朝廷に献上し、わけあって打出の長者の手に渡ったという話です。
「打出」という名は古く、「打出の小槌」を由来とする説の他に、京都から続く旧西国街道が海に「打ち出る」ことを由来とする説もあります。TCD本社ビルのある春日町もかつては「打出春日町」といい、他にも「打出」を冠するいくつかの町名が存在しましたが、住居表示の簡略化により一部が「打出町」となり、その他の町名からは「打出」は外されました。しかし由緒ある名前を残したいという住民の願いから、「打出小槌」だけは残されました。
打出駅を出てすぐ南にあるアーケード商店街の看板にも、打出の小槌のイラストが描かれています。商店街には昔ながらの八百屋さんや文房具店のほか、おしゃれなカフェやバーが軒を連ねています。
私のオススメは商店街から横に出たところにある「レ・ミュウ」です。
惣菜パンの種類が充実していて人気のパン屋さんです。
このお店のクリームパンはカスタードの卵感が強く、生地もふんわりやわらかです。普通サイズと別にお手頃なミニサイズもあるので、ちょっとしたおやつにもちょうどいいですね。
駅の北側へ行くと並木道が綺麗な「鳴尾御影線」という通りに出ます。初夏には新緑が、秋には紅葉が目を楽しませてくれます。西に歩いて行くとパン屋や飲食店が多くあり、ランチタイムや散歩にピッタリの通りです。
通りを渡って北に2分ほど歩くと芦屋市立図書館の打出分室があります。明治期に建てられた大阪の銀行を移築した建物で、ツタに覆われた重厚な外観は一見の価値ありです。村上春樹もこの図書館に通っていたそうで、「風の歌を聴け」に登場する図書館のモデルといわれています。TCD本社からもほど近いため、参考資料を探すのに重宝されています。
決して大きい駅ではない打出駅ですが、その周辺には隠れスポットがたくさんあります。
打出にいらっしゃった際には、是非周りを散策してみてください。