ブランディング考

2019.11.21

長く使い続けてもらうためのブランド体験

太田 健一郎 デザインディレクター

長く使い続けてもらうためのブランド体験

私は主にサービスや商品のプロモーション業務に携わっています。昨今、市場や社会の変化から特にウェブサイト上で、よりブランド体験ができるコンテンツの必要性を感じています。今回はその重要性について、考えていきたいと思います。

●近年のEC市場や購買層について

商品やサービスの購入は、実店舗はもとより、ネット通販やアプリ経由(フリマなど、CtoC)など様々な方法があります。スマートフォンの発売が2007年ということを振り返ると、より生活の身近なところからの購買行動は増えています。
経済産業省の「電子商取引に関する市場調査 2019.5」によると平成30年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、18.0兆円(前年16.5兆円、前年比8.96%増)に拡大しています。また、BtoB-EC(企業間電子商取引)市場規模は344.2兆円(前年318.2兆円、前年比8.1%増)に拡大しています。

経済産業省の「電子商取引に関する市場調査 2019.5」
日本のBtoC-EC市場規模の推移(単位:億円)
経済産業省の調査「電子商取引に関する市場調査 2019.5」結果より引用

そして、消費の中心はデジタルに抵抗がないミレニアル世代(1981〜1996年生まれの世代)になりつつあります。

●最近のビジネスモデル

商品やサービスの購入は、実店舗はもとより、ネット通販やサブスクリプション型サービス、D2C(Direct to Consumer)やSaaS Plus a Boxといったモデルが出ています。
・サブスクリプション型サービス
 ex:Spotify、AppleMusicなど
・D2C(Direct to Consumer)
 実店舗がなくメーカーが直接販売
 ex:Unileverに買収された髭剃り定期購入サービス「Dollar Shave Club」
・SaaS Plus a Box
 サブスクリプション型サービス+製品
 ex:フィットネス用コンテンツ+バイク「Pelton」

特にサブスクリプションにおいて、安価で試すことができて、すぐに解約できるということは重要なユーザーのメリットです。ですが、販売側の目線で言うと、他社に切り替えが容易なサービスとも考えられます。そのため、「長く使い続けてもらうこと」が最大の課題になります。

●長く使い続けてもらうために

商品やサービスの購入は、実店舗はもとより、ネット通販や
昨今、マーケティング4P+1Pと言われていますが、インターネット社会以降の+1PはExperience(体験価値)とも言われています。
そして、先に書いたように「実店舗がなく」ウェブサイトのみというビジネスモデルが多いため、ウェブサイト上で提供するサービスや商品の機能的な面はもちろんのこと、情緒的な面もきちんと伝える必要があります。
そのため、ブランドを体験してもらえる場所の主戦場が、益々Webサイトになってきていると感じています。例えば、映像で伝える手法や、マイクロインタラクションも含むデザイン手法などで、そのブランドを本質的・効果的に伝えなくてはなりません。仮に実店舗があるサービスや商品だとしても、競合がそのような方策を取った場合、Webサイトの情報で比較されることになり得ます。
「長く使い続けてもらう」ためには様々な要因がありますが、その商品やサービスへの愛着(ブランド・ロイヤリティの形成)が大事になります。その主戦場はWebサイトと考えると、とりあえずのWebサイトではそれは望めません。もちろん、市場環境がめまぐるしく変化するため走りながらというお客様も多いですが、一度立ち止まって、きちんとブランディングができているかを検討するべきです。Webサイトでのブランド体験は、販売に直接的な影響がでてくるでしょう。
TCDでは、様々な業種や製品、サービスのブランディング・ソリューションをワンストップでお手伝いしています。

是非、ご気軽にお問い合わせください。

[筆者プロフィール]

太田 健一郎
株式会社TCD デザインディレクター

WEBデザインを中心に、グラフィック、映像など幅広いプロモーション業務に従事。5歳と2歳の2児をもつ自称イクメンでキャンプ好き。

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