2021.05.27

思いと世界観を伝えるネーミング開発 テクマトリックス株式会社「ツムギノ」

由良 綾子 株式会社TCD コピーディレクター

ツムギノ

オンラインでのコミュニケーションやビジネスが加速している今、商品やサービスにおけるネーミングの重要性も高まっています。ネーミングはウェブ検索などで最初に目に留まる機会も多く、独自性、わかりやすさなど、さまざまな要素が必要となります。

学校教育においてもオンラインのニーズが高まる中、私たちTCDは、テクマトリックス株式会社のスクール・コミュニケーション・プラットフォーム+校務支援システム「ツムギノ」のネーミング開発を担当しました。

「ツムギノ」は、子どもを中心とした教職員、保護者、地域住民などとのコミュニケーション機能が充実しており、さらに主体的・対話的な深い学び(アクティブ・ラーニング)や教職員の働き方改革を推進する、新しい形の学校向けクラウドサービスです。

多様なメンバーによるプロジェクトチームを結成

デビューに向けて、ネーミングに加えてロゴやイメージビジュアルなども含めた提案のために、社内のコピーライター、デザイナー、プランナーによるプロジェクトチームを結成。異なる専門分野と知見を持つメンバーが集結することで可能となる、多様な角度からのご提案が、TCDのネーミングの大きな特徴です。
新ブランドのコンセプトと方向性を定めた上で、チーム全員がネーミングを案出。商標登録の観点もふまえてスクリーニングを進め、複数の案をご提案しました。

ネーミング決定までのステップ

テクマトリックス株式会社新規事業開発室の方々とは、オンラインを基本として、定例会議を開催。新サービスに込める思いを丁寧にお伝えいただき、理解とコミュニケーションを深めながら、段階的に検討と決定を行っていきました。ネーミングはご提案した中から、最終候補は英語をベースとした案と、「ツムギノ」の2案となりました。

ネーミングを決定する際には、
●他のネーミングとの識別性があるか
●読み取り、聞き取り、書き取りがしやすいか
●コンセプトや企業イメージに合致しているか
など、さまざまな基準と照らし合わせる必要があります。

さらに今回は、幼稚園から大学や専門学校まで、子どもたちが中心となって利用するため、「子どもが覚えやすく、口にしやすいこと」が求められました。

そこで、子どもがいるTCD社員を対象にアンケートを実施。2案に対する感想に加えて、実際に音読してもらうことで、発音のしやすさが明確になりました。また、どちらの案が好きかは年齢や性別で差が出ると予想していましたが、思いのほか均等に分かれる結果に。子どもたちのリアルな声が集まったことで、ネーミングを決定する一助となりました。

最終的には、独自性の高さ、覚えやすさ、発音のしやすさ、そして込められた思いが決め手となり、「ツムギノ」が選ばれたのです。

このネーミングは、糸をつくる、言葉をつなげる、という意味を持つ「紡ぐ」と、革新を意味する「Innovation」を掛け合わせて作られました。「新しい学びを未来に向けてカタチ作りながら、新たなものを創造し、教育業界に革新と新たな価値を生み出したい」との思いが込められています。

ツムギノ

ネーミングから広がる世界観

「ツムギノ」というネーミングが決まったことで、デザインのトーン、表現の方向性も明確になりました。
スローガンもネーミングをベースとし、「学びを 未来へ 紡ぐ」を策定。

ブランド・マークは縦横の糸の重なりをモチーフとしており、子どもが教職員、保護者などと混じり合い経験を重ねることで、学校での体験がより豊かになるように、との願いを込めています。

さらにカタログやWebサイトなどにも統一された世界観を展開し、2021年1月のデビューを後押しさせていただきました。

これからも時代のニーズに寄り添いアップデートを続ける「ツムギノ」の進化を、私たちTCDも楽しみにしています。

ツムギノ https://tsumugino.jp/
テクマトリックス株式会社 https://www.techmatrix.co.jp/

[筆者プロフィール]

由良 綾子

株式会社TCD コピーディレクター

紙媒体からWebやムービーのライティング、ネーミング、コンセプト立案まで、TCDのコピーライティングを幅広く担当。二級知的財産管理技能士。趣味は国内外を問わず、旅行と街歩き、食べ歩き。

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