ネーミングのトレンドと発想法

1回目:新事業・新製品担当者が知っておきたい「ネーミング」開発のポイント
2回目:ネーミングのトレンドと発想法
3回目:グローバルネーミング開発のススメ

ネーミングのトレンド

どんなネーミングがいま流行っているか。私たちTCDにネーミングをご依頼いただく際に、ネーミングのトレンドについてご質問いただく場合があります。
近年、「渋谷ヒカリエ」「東京ソラマチ」「あべのハルカス」など、新しいランドマークとしてオープンした商業施設に日本語由来の造語のネーミングが多いのが、トレンドの一つとして挙げられると思います。

近年オープンした主な日本語由来の商業施設名

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単なる商業施設の名称としてだけでなく、ブランドとして認知・浸透を図るために、他と識別しやすく、覚えやすく、目指すコンセプト・イメージを発信しやすい日本語由来のネーミングが増えてきているのだと分析しています。
一方で、特に社名開発や中長期で取り組むブランド開発の場合は、トレンド=時代に合うかは一定程度考慮しますが、長期使用に耐えられるネーミングが必要となります。前回『新事業・新製品担当者が知っておきたい「ネーミング」開発のポイント』でご紹介した下記の基本要件をチェックし、ネーミング開発を行うのが望ましいと思います。


ネーミングの発想法

普段TCDでネーミングを案出するにあたり、発想法についてまとめてみましたので、TCDのネーミング事例を活用してご紹介します。実際にはいくつかの発想法を取り入れて検討しますが、今回は主な発想法で分類しています。

1.ブランドコンセプト型

ブランドのコンセプト、バリューを全面に訴求したネーミング。
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2.エヴィデンス型

ブランドが持つ機能的な差別優位性、スペックを重視したネーミング。
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3.サウンド&フィール型

発音、響きといった情緒的な要素を重視したネーミング。
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4.アンデンティ&フィロソフィー型

企業・ブランドのアイデンティティ、理念・ビジョン、ストーリーを表現したネーミング。
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どの発想法が正しいかは一概には言えませんが、開発するブランドが自社のなかでどういう位置づけなのか、どこまで展開・拡張していくかによって、重視すべき発想法は変わってきます。
どういったゴールイメージを目指すのか。お客様にとって有益で理想的なブランドになれるよう、これからも対話・議論を深めながら、ネーミング、ブランド開発のお手伝いをしていきたいと思います。


[筆者プロフィール]
谷田 治 株式会社TCD マネージングディレクター
立命館大学 経営学部卒。在学時にデザインマネジメントを学び、TCDに入社。
BtoC、BtoBを問わず、多様なプロジェクトの企画、ネーミングならびにマネジメント業務を担当している。