2023.07.10
[出展レポート]広告クリエイティブ・マーケティングEXPO 2023
山崎 晴司 株式会社TCD 代表取締役社長 クリエイティブディレクター
TCDは6月28日から30日の3日間、東京ビッグサイトで行われた「コンテンツ東京2023」の中の「広告クリエイティブ・マーケティングEXPO」に出展し、弊社の提供サービスや実績のご紹介、そしてブランディング相談会を実施しました。
今回で6回目となる出展でしたが、厳しい暑さが増す中、弊社ブースに足をお運びいただきました皆様、どうもありがとうございました。改めてこの場をお借りし御礼申し上げます。
今回のコラムはその出展レポートにしたいと思います。
「コンテンツ東京」とは?
「コンテンツ東京」は、コンテンツ制作、映像・CG制作、広告デザイン、ブランディング、IT・デジタルテクノロジーなどをテーマに多くの企業が出展し、メディアや企業の宣伝・マーケティング部門の方々が来場する、国内最大規模のクリエイティブ系の商談会です。
主催者のRX Japan株式会社(旧社名:リードエグジビジョンジャパン)の速報によると、今回のコンテンツ東京全体での3日間の来場者数合計は約47,000人とのこと。中でも動画や先端テクノロジーのエリアは、人が行き来するのも大変なほどの賑わいを見せていました。そして私たちTCDはブランディング・デザインの専門会社として、コンテンツ東京内の「広告クリエイティブ・マーケティングEXPO」というエリアに出展しました。
コンテンツ東京2023
広告クリエイティブ・マーケティングEXPO
テーマは「パーパスで変わる共感型ブランディング」
昨年までの出展では、TCDの実績やワークフロー等の展示をメインにブースを構成してきましたが、コロナ禍が落ち着いた今回は、ゆったりとした空間にテーブル席を設け、ご来場いただいたお客様と少しでも落ち着いてお話ができるように考えて設計しました。そして「パーパスで変わる共感型ブランディング」をテーマに、現在のブランディングの在り方を発信しました。
多くのご来場者にTCDの資料を手に取っていただき、またブースに立ち寄ってくださった方々とお話をさせていただきましたが、具体的な課題やテーマなどのご相談は、3日間で200件以上となりました。会場では時間も限られており、それぞれ短時間でのご相談にはなりましたが、これまでに経験のない業種や課題にも数多く触れることができ、私たち自身も大いに学びになる、大変刺激的な機会となりました。
パーパスに関する弊社の記事はこちら
TCDの提供サービスとポイント
ブース内では、TCDの提供サービスの3つの柱である、企業ブランディング、商品ブランディング、ブランドプロモーションを、それぞれにエリア分けをして展示。事例と重要ポイントなどをスタッフがご説明しました。各ドメインについて改めて要約すると、以下のようにまとめられます。
企業ブランディング
会社の「らしさや持ち味」を社内外に端的に伝えていく活動の総称。せっかく作った企業理念やパーパスを「絵に描いた餅」にしないためにも、それを起点をして、「製品」(商品やサービス)、「行動」(社員の価値観や行動)、「視覚」(見た目に関わる全てのデザイン)の3項目に一貫性を持たせることが重要。
商品ブランディング
多様化する顧客接点において、商品やブランドが「一貫性のある顧客体験」を提供することにより、ブランドイメージを立体的にコントロールするための活動。そしてモノが溢れる近年では、デザイン以前に「新しい顧客価値の創出」を目指した商品開発が必須。そのためには、デザイン思考により顧客の隠れた心理(インサイト)を掴むことと、スピーディーなプロトタイピングが効果的。
ブランドプロモーション
BtoC、BtoBに関わらず、効果的なマーケティングはインターネットを中心とした「デジタルファースト」で考える時代。広くリーチし理解を深め、最終的にはブランドの「ファン」になってもらうことを目指して、STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)およびコミュニケーションの設計をすることが重要。
もっと詳しく聞きたい、課題を相談したいという方は、ぜひ弊社スタッフやお問い合わせフォームまでご連絡ください。
また、今回会場で配布した資料を以下からダウンロードいただけますのでご活用ください。
配布資料
「インナーブランディング強化」がブランドの共通課題?
今回様々なお話を伺う中で、改めて課題認識が高くなっていると感じたテーマは、インナーブランディングの強化です。企業、商品、サービス、そしてBtoC、BtoBに関わらず、多くのブランドがアウターと同様か、それ以上にインナー強化を課題に挙げておられたことが大変印象的でした。
冒頭にご紹介した「パーパスで変わる共感型ブランディング」というメッセージは、ナンバーワンとなって他者に圧倒的な差をつけるだけでなく、お互いが共存しながらもそれぞれが持つ「独自性」によって顧客の共感を生み出し、「オンリーワン」の存在になることが、この時代のブランドのあり方ではないかということを表しています。
また「共感」は顧客向けだけではなく、ブランドを生み出し、運営する社員自身がまず持つべきものであり、それが力となって自社ブランドの社会的価値の向上に繋がる、という考え方がスタンダードとなってきています。インナーブランディング強化の声が高まっているのは、まさにこういった状況を踏まえてのことでしょう。
TCDでは、企業ブランディングのアウターコミュニケーションから始まり、現在ではインナーブランディングのサポートまでその領域を広げています。そして常に実効性の高いサービスをご提供できるよう、時代の変化に合わせて日々ブラッシュアップを行なっています。
以上、「広告クリエイティブ・マーケティングEXPO」の出展レポートでした。
TCDは今後も、社名の意味でもある、TOTAL CULTURAL DYNAMISM(文化的ダイナミズムのすべて)に活動領域を広げ、企業やブランド、サービスに対するクリエイティブの提供を通じて豊かな社会や文化作りに貢献できるよう、様々な発信をしていきたいと思います。
[筆者プロフィール]
山崎 晴司
株式会社TCD 代表取締役社長 クリエイティブディレクター
企業や商品に関するブランドの立ち上げやリニューアルに長年従事。 ブランドに自信と力を与え、ステークホルダーの深い共感を生み出すことを目標に、新商品開発、コンセプトや戦略策定、トータルクリエイティブをサポート。